様子を表すいろいろな表現

humongous ばかでかい

この表現は、”That man lives in a humongous house in San Diego.”(あの男はサン・ディエゴにすげぇでっかい家を構えてるんだ)のように使う。また、子どもが友だちのアイスクリームを見ながら”Your ice-cream cone is humongous!”(キミのソフトクリームはすっごくでかいね)といったりする。
humongous はかなり主観的な感覚で使われる。つまり、実際にはそんなに大きくなくても、本人にとって「非常に大きい」と感じるものであれば使えるのだ。例えば、クモが大嫌いな人であれば、小さなクモを見つけただけでも、”I saw a humongous spider!”(でっかい蜘蛛を見た!)というだろう。
このことばは、huge(巨大な)と monstrous(怪物のような)という語が合わさってできたもので、聞いてみるとどことなくユーモラスな響きのあることばだ。

tubular 最高の、すごくいい

もともとはカリフォルニアのサーファーたちのことばで、若者、特にティーンエイジャーの間で使われるようになったスラングを紹介しよう。
頭の上まで包んでくれる、トンネルのような大きな波は、サーファーたちにとって挑戦的で最高の波だ。その波の形、つまり「管状の」を意味する tubular が、いまでは、本来の意味だけではなく、「(胸が踊るくらい)すごい、最高に満足させる」という意味をもつようになった。
例えば、”The game was totally tubular.”(試合は最高だった)などのように使う。また、映画『さよならゲーム』には、”Um, kinda’ radical … in a kinda’ tubular way.”(えーと、すごいというか、最高と言う意味でね)というセリフがある。

far out すごい、いかす

とても新鮮な感じのものや型破りなものに対し、驚きのことばとして使われるのが、far out だ。far out は「遠く離れた」という意味だが、「(現実の世界、考え方から)かけ離れた」と考えればわかりやすい。”This music is really far out!”(この音楽は本当にすごいや)という具合に使われる。
また、思ってもいなかったようなうれしいことがあったときにも使うことができる。例えば、毎日子どもを幼稚園まで送らなければならない母親がいたとしよう。夫が「きょうは僕が送るよ」なんて言ったとしたら、彼女は”Far out!”(あら、うれしいわ!)と言えばいいのだ。

with his pants down 不意打ちをくらって、あたふたして

このスラングは、直訳すれば「ズボンを下ろした格好で」という意味。だから、「油断をしている状態」を表していることは推測できるだろう。このフレーズはよく catch とともに用いられる。”I was caught with my pants down.”(私は不意をつかれてしまった)という具合だ。
映画『ダイ・ハード』には、相手が裸足なのを見て、”It’s better than being caught with your pants down, huh?”(ズボンを下ろした格好で捕まるよりましだろう)とジョークを言うシーンがある。

groovy かっこいい、すてきな

groovy は、「快活で明るい感じ、ファッショナブルな感覚を備えている」の意味をもつ形容詞だ。Peter is really a groovy guy, isn’t he?(ピーターって、すごくかっこいいわよね)という具合に使われる。映画『コンラック先生』には、”The girls are beautiful, and the boys are groovy.”(女の子はきれいだし、男の子はかっこいい)というセリフが出てくる。
また、groovy は人に対してのみ使われるわけではない。例えば、This music is so groovy.(この音楽はほんとうにノリがいいね)と言うこともできる。

burned-out ヘトヘトに疲れて

burned-out とは、肉体的・精神的に「ヘトヘトに疲れ切っている」ことを示す形容詞だ。多くの場合、仕事が原因の疲労を指す。例えば、”Do you want to go out and see a movie tonight?”(あなた、今晩外に出掛けて、映画見たくない?)”Not tonight, honey. I’m really burned-out from work.”(今晩はやめとくよ。仕事で疲れて本当にヘトヘトなんだ)などと使う。
映画『招かれざる客』には、”I’m a burned-out old man who cannot remember what it’s like to love a woman.”(私は、女性を愛することがどんなことか忘れちまった、くたびれた老人さ)というセリフがある。

hammered 完敗した、酔っ払った

hammer は「ハンマー」のこと。動詞だと「ハンマーで打つ」。これが転じて「相手を打ちのめす、負かす」という意味にもなる。hammered と過去分詞の形で形容詞的に使うことが多い。”We really got hammered in last night’s basketball game.”(昨夜のバスケットボールの試合で、僕らは見事に完敗した)というように、スポーツに関してよく用いられる表現だ。
また、hammered には「酔っ払った」という意味もある。映画『シー・オブ・ラブ』には、”Jesus, it’s only 8:00 and I’m hammered. I’m gonna stay around here tonight.”(チッ、まだ8時なのにもう酔っ払っちまった。今夜はこの辺りに泊まるか)というセリフがある。

on a roll 順調に、トントン拍子に

映画『ウォール街』(1987年/米作品)では、仕事の順調な主人公バドに堅実派のロウが”You’re on a roll, kid. Enjoy it while it lasts, ‘cause it never does.”(うまくなっているようだな、若造。せいぜいツキが続く間は楽しみな。そんなに続きはしないからな)とたしなめるセリフが出てくる。
またこの表現は、順調さがいつまでも続く保証はない、というニュアンスがあることを付け加えておく。

snazzy すてきな、派手な

『灰色の容疑者』(1989年/米)では、主人公の青年弁護士が、依頼人(演じているのはケビン・ベーコン)の大きな自家用ボートに乗せてもらうシーンがある。「君もボートを持ってみたら」と言う依頼人に、弁護士は”I’ve only got as far as the snazzy car.”(僕には派手な車がせいぜいだ)と答えている。

antsy そわそわして、いらいらして

『ワーキング・ガール』(1988年/米)では、オフィスの中で忙しく動き回るテス(メラニー・グリフィス)にジャック(ハリソン・フォード)が話し掛ける場面がある。そこでテスは”Jack, listen. My one o’clock is getting a little antsy.”(ジャック、お願い。1時には[約束があって]ちょっと落ち着いてられないの)と言うのである。

fiddle-dee-dee ちゃんちゃらおかしい、くだらない

『めぐり逢えたら』(1993年/米作品)では、嫁ごうというする娘(演じるのはメグ・ライアン)に母親が、「夫婦生活というのはね、うまくいくようになるまでには時間がかかるものよ」と言うシーンがある。娘は「私たちもう…」と打ち明けようとするが、それに対して母親は、”Fine, fine. Fiddle-dee-dee.”(いいの、いいの。どうでもいいことよ)と言って娘の言葉をさえぎる。だが、”How’s it working?”(で、どうなの?)と聞いてしまうのである。

mind-boggling 度肝を抜くような

『マーズ・アタック!』(1997年/米)では、火星に生物がいると主張するケスラー教授(ピアース・ブロスナン)が、テレビ番組のインタビューに答える場面がある。教授は、火星の文明がその地下で発達していると述べ、”Their science and technology must be absolutely mind-boggling.”(彼らの科学や技術は、まさにわれわれの度肝を抜くようなものに違いない)と語っている。

teeny-tiny ちっちゃい

『僕のボーガス』(1996年/米)に登場する少年アルバートには、ボーガスという彼にしか見えない大人の友人がいる。ある時アルバートを世話するハリエット(ウーピー・ゴールドバーグ)は、自分にもボーガスが見えるんだとばかりに、彼に話しかけるふりをしてみせる。だが、”That’s not where he is.” (そんなところにはいないよ)とアルバートが言うと、”He’s not teeny-tiny?” (彼はちっちゃいんじゃないの?)と言ってしまうのだ。

swinging イカす、翔んでる

トム・ハンクス初監督作品『すべてをあなたに』(1996年/米)では、ガイという青年が、あるバンドの代理ドラマーを引き受ける。ガイのドラムは若者の心を打ち、バンドの人気はたちまち高まって、彼らはレコードを出すことに。それを手伝うガイのおじが、スタジオで彼らの演奏を聞き、”That was swinging, man!”(お前、すごくイカしてたよ)という。すると、メンバーの1人が”Swinging’? Swinging!”(よかったって? よかったって!)と喜ぶシーンがある。

blue 憂うつな

『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』(1997年/米)では、Mr. フリーズ(アーノルド・シュワルツェネガー)が監禁されている所へ、ポイズン・アイビー(ユマ・サーマン)が妹だと言って面会に訪れる。自分には妹がいないはず、と不審に思うMr. フリーズに、アイビーは、”Brother, dear. I heard you were blue.”(お兄さま。憂うつなご気分だそうですわね)と声を掛けている。

swell いかす、素晴らしい

『メンフィス・ベル』(1990年/米)では、戦火の激しくなった1943年の夏、前線から帰還する仲間を見て、爆撃機「メンフィス・ベル」のリーダーが「みんな無事に帰って来たら、ダンスで盛り上がるんだがな」と言う。すると仲間の1人が”Hey, I heard they brought in a swell band for the dance tonight.”(おい、今夜のダンスには、いかしたバンドを呼んでるらしいぜ)と言うのだ。